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これは立派な社会人(のなり損ね)としてきっちり注意してやらねばなるまい。
「いきなり人の上に落ちてきて、常識を知らんのか!」
そうだ、人の上に落ちてきて。
落ちて、きて・・・?
ちょっと待て、こいつらはどこから落ちてきた?
確か、空から・・・。
「あー、あんたさー」
空から落ちてきた少年が俺の顔を見る。
「すっげー不幸そうな顔してる」
「そうだよ! 不幸なんだ!」
そう怒鳴って改めて落ちてきた二人を見ると、何かがおかしい。
今喋った十代後半と思える少年は赤いバンダナに赤いタンクトップ、作業着のようなだぼだぼの、やはり赤いズボンをはいている。
もう一人の十歳ぐらいの少年は、同じように赤いタンクトップで赤い半ズボン。そして、頭にはトナカイのような角、鼻には赤い付け鼻を付けていた。
まるで、ふざけたサンタクロースのようだ。
「じゃあ、修業第一番目はこいつで決まりだな」
「異論なーし」
「修業?」
突っ立っていた俺に、十代後半の少年がにっと笑ってピースをする。
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