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「誰がおっさんだ! 俺はまだ23だぞ!」
「あー、20代ってそういうとこうるさいよな。えーと、幸浜さんだっけ」
「そ、そうだ」
「じゃあ改めて、今日から居候になります、三田十字です」
「ルドです」
「よろしくお願いします」
二人並んで礼儀正しく頭を下げる。
「あ、こちらこそよろしくお願いします」
なんて、二人のペースに巻き込まれてる場合じゃないぞ、俺!
「ど、どういうことだ、居候って!」
「俺たちも修業するため、どこか住む場所が欲しいんだよ。運んでやったんだからそれくらいいいじゃん。一宿一飯の恩義ってやつで」
いや、ちょっと待て。それは俺がお前をここに泊めた場合言う台詞だ。
っていうか、実際こいつらはここで一晩明かしたわけで・・・。
じゃあ、貸し借りなしじゃないか。
「お前らもう出て・・・」
言いかけた瞬間、俺の携帯が鳴った。
ディスプレイを見ると実家からだ。
「もしもし」
「あ、喜男?」
お袋からだった。
「あ、お袋。どうしたんだ?」
「あんた、就職決まったんだってねえ。おめでとう」
その話は・・・。
「あの、実は・・・」
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