真美

5/13
前へ
/745ページ
次へ
恭ちゃんが私をチラッと見てから諦めたように一息ついた。 そしてその子から私を隠すようにしてゆっくりと振り返った。 「やっぱ恭平じゃん!探したよ」 恭平ちゃんの顔を見ると嬉しそうに近寄ってきた。 でも恭ちゃんは一言も口を聞かない。 私を自分の背中に移動させ沈黙を保っていた。 「どうしたの?忘れてないよね」 不思議そうに恭ちゃんの様子を伺ってくる。 .
/745ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10526人が本棚に入れています
本棚に追加