二人暮らし

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感覚だが3時を過ぎた頃にはジンギスカーンは寝たようだった。 起床は6時30分。 勝手に蛍光灯がバチバチとつき、嫌でも起きなくてはならない。 そこで初めてジンギスカーンとマトモにご対面。 意外にも見た目は普通で一安心。 『昨日は起こしちゃいましたか すみません』 あとあと揉めるのも嫌なので、謝罪。 うう……この人Tシャツから落書きがハミデテル。 タトゥーじゃなくて刺青だよ ハッパじゃないよ カエルだよ。 俺もカエルと言いたかったが、そこは留置所 帰れねえ。 『あぁ……いいよ……別に…俺……うつ病だから……人…苦手でさ』 謝罪から 少しの間を置いてそう口を開いた彼は菊地くんという名前だった。 お互いにヒドイ人見知りという共通点を見つけ、とても仲良くなった。 なんだよ 癖なんてないじゃん…… 俺はまだまだ甘かった
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