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三号室のオッサンは裏DVDの販売で捕まったらしい。
噂は真実になりオッサンとの思い出は、ほぼ“菊地くんに屁を模写された男”のククリで終わった。
顔を初めて見たのは、お世話になりましたと、出ていく時だった。
俺は対して仲良くもないのにみんなの真似をして『お元気で』
と声を張り上げて言った。
久しぶりに出した大きな声で少し胸がスッとした。
オッサン……お世話になりましたって言ってたけど 塀の外ではアンタのお世話になっている男たちがゴマンといるんだよ
各いう俺もその一人だと思うとオッサンの背中が大きく見えた様な気がしないでも ないような的な……まあ ハッキリいうと全然大きく見えなかった。
だってあの人犯罪者だもん ゲラゲラ
その日の午後
空きになった二号室に俺か菊地くんを移動させる話が出たが、その話は立ちどころに消えてなくなった。
どうやら新入りが入ってくるらしい
ワクワク ドキドキのイベントである。
意外にも 退屈はしない毎日だった
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