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ここは、12階立てのマンションの中にある公園です。
夕日も沈みかけて、藍色の空になるころ、小さな男の子が子猫を抱いてやって来ました。
「ごめんね。お母さんがどうしても、飼ったら駄目だって…
毎日ご飯持ってくるからね。」
涙でくしゃくしゃになった男の子は、子猫を置くと逃げるように、マンションに消えて行きました。
灰色のしま猫は、どうしたらいいかわからず、滑り台の下のすき間でじっとふるえていました。
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