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隼人:「……ハハッ。
やっぱ、駄目だった。」
隼人は悔しそうに下を向いた。
千夢:「まず、少し休んどけ。」
千夢は隼人をベンチに座らせると球拾いを始めた。
その間にランニングが終わり、またストローク練習が始まる。
結局、鳴海も最後までやり遂げることはできなかった。
そして、最後のメンバーが呼ばれた。
その中には千夢も入っていた。
最後に残った3人がランニングを始めた。
千夢:「ハァ、ハァ!」
ランニングが終わると、千夢は誰よりも先に一が球出しするコートに入った。
千夢:「ゼェ。ゼェ!
お願いします!!」
千夢はどうしても一の球出しで練習したいと思っていたのだった。
一:「よし!いくぞ!」
―――――――――…………
千夢:「ハァハァ、
はあっ!!」
バンッ!!
千夢はなんとか一が出す球に食らいついていた。
一:「ラスト3球!!」
一は厳しく球を出す。
しかし千夢はふらふらになりながらも球を返した。
そして………
一:「ラスト!!」
バンッ!
最後の球がストレートに厳しく突き刺さる。
千夢:「……っ!!」
――ヤバ、届かない……!
あと一歩、いや数センチ届かない。
その時。
ヒュン!!
千夢はグッ、と両足の膝を少し曲げると一気に膝を伸ばし地面を蹴りつけ加速した。
千夢:「はぁぁぁ!!」
バンッ!!
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