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僕はね、離れていても心が通じ合えてればいいと思う。
そう思ってた。なのに……
「今日も手塚から連絡なかった。いつも大石に連絡して……。寂しいのに……手塚……。」
そう、手塚がドイツに行ってから何も連絡がない。
正直寂しい……。
逢いたい…声が聞きたい…そう願っちゃいけないのかな?
~~♪♪
携帯……手塚!!!!
「も、もしもし。」
「不二か?」
「手塚……」
「突然だが、窓を開けてみろ。」
「窓??」
僕は言われた通りに窓を開けた。星が降ってきそうな夜空だった。
「綺麗……。手塚も見てるの?」
「見ている。…お前のことも。」
「えっ……手塚…。」
僕は彼を見た途端外に飛び出した。
逢いたかった……。
僕は手塚に抱きつき泣いた。
「泣くな不二。」
「泣いてない、泣いてないよ………。」
逢いたかった彼が……目の前にいる……。
それだけで十分だった……。
それでも聞きたかった……彼の声で……。
「不二……好きだ。」
何ていい日なんだろう。
「僕も……手塚が大好きだよ。」
僕の願いを神様が叶えてくれたのかな……。
ありがとう神様。
こんな素敵な星降る夜を。
Fin~星降る夜~
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