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川上さんの友人はある夜、車好きの彼に誘われ峠道へドライブへと向かった。[その彼っていうのが相当な走り屋でね。峠みたいなクネクネ道をどのくらいの時間で走り終えるか極めたいっていうような人だったの]
当然車もそれなりにチューンアップしたものだったらしいが何度、彼に説明されても車に興味のない友だちにはチンプンカンプンだったという。
週末になると決まったように彼は彼女を乗せて峠に向かった。
[別に暴走族とかそういうのじゃなかったみたい。ただ単純に早く走る。自分のテクニックを磨くことだけが目的だったみたい]
当然、ドライブは他の車のいなくなった深夜を見計らって行われることとなり、二時三時は当たり前ということになっていた。
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