しつけてるんです

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 見かけだけは女子大生に見えた頃とは全くの別人だった。 [あっは]  女は上下二本しか歯の残っていない口を開けてだらんと笑いかけてきた。  首輪に鎖が付けてあり、鎖の先は家のほうへと伸びていた。 [たぶん、ちょっと外の空気を吸わせてただけなんでしょうね]  部屋に戻り、覗いてみるともう女の姿は消えていたという。
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