鬼ごっこ

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  愛してるを 全力で絞り出せた日 何も怖がらず 真っ裸になれた 言いたいことはごく単純で 「愛しているんだ」 「そばにいてほしいな」   だけど少し汚れて それを消すためにさらに汚して 今では開き直って 「僕汚れてます」     胸に潜んでいる 素敵な想い出達と鬼ごっこだ 僕はここ何年も 鬼役で君を追っている 「離れないで」 「慣れないで」 何度叫んでみても 君の足音は僕から遠ざかっていく     小さい僕を 包むどこまでも続く空 何も恐れず 両手を広げられた 伝えたいことは すごく簡単で 「守ってゆくんだ」 「君しかいないんだよ」   だけど少し隠して 隠したことをさらに隠して 今では惚けた顔で 「これ何でしたっけ」     どこまでも続く 冷たい現実達と隠れん坊だ お前はここ何年も 鬼役で僕を捜している 「見つけないで」 「付けないで」 何度唱えてみても お前の足音は 僕に近付いている     昔君が歌っていた歌が 今でもたまに幻聴のように 聞こえる 街に出るとあらゆるところで どうしようもない現実を お前が歌っている     胸に潜んでいる 素敵な想い出達と鬼ごっこだ 僕はこの先何年でも 鬼役で君を追っていくよ 「諦めないよ」 「諦めないよ」 例えどんなに離れても 君はきっとどこかで 僕のために歌っている
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