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いつからかなぁ…
彼の事を好きになったのは
僕にとって彼は弟のような存在で、
いつも僕の後ろをついてきてはまとわりついては離れなかったのに、
最近では僕が話しかけても、よそよそしく、
以前は入り浸っていた我が家にも
滅多に訪れる事も無くなっていた。
気が付けば僕よりも背が高くなっていて
愛らしく可愛らしかった顔は今では引き締まった男らしい二枚目になっていた。
僕はと言えば
あまり男らしいとはいえない容姿とはいえ、日本男子の平均並の身長。
でも彼、
波美野イクラの横に並ぶとどうしても見劣りしてしまう。
年下に抜かれた悔しさはいつのまにか羨望に変わり、恋になってた。
弟的な存在から恋愛対象にいつ変わったかなんて覚えてない。
ただ彼の傍にずっと居たいっていう気持ちだけは、今も昔も変わらない。
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