heavy

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晴れた空を見上げてクラスメートの誰かがサボってどっかに行きたいと話してる。 僕はぼんやりと窓の外を眺めていると遠目でも分かる目立つ容姿の男が体育館の方へ歩いて行くのが見えた。 イクラちゃん? 彼の姿を目にしただけで僕の鼓動は可笑しいぐらいに跳ねた。次の瞬間 「あっ!」 女の子が追い掛けるように彼の後をついて行ってる事に気が付いた。 彼は振り返る事なく建物の中へと消え、続いて女の子も消えて行った。 嫌だ!! 居ても立っても居られなくて、ガタリと音をたて思わず立ち上がり追い掛けようと廊下に出たが、 「追い掛けて…何て言うつもりなんだ僕は…」 と呟き足を止めた。 自分がただのハトコで幼なじみでその上、彼と同じ男で…恋愛対象になんて普通は思わない存在。 追い掛けたい気持ちを無理矢理押し込めると、無意識に乾いた笑いが唇から零れて立ち止まった足元へと落ちた。
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