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思い出はたくさんある。
一つだけお話し
させてください…。
200×年5月のGW
お互いの休みがかぶる日が
多々あった。
その初日
二人で買い物に行った時
彼女の目に映るのは…ミュール
一目で気に入ったのが
わかった。
俺「買ってあげようか?」
彼女『嫌だ!無意味な贈り物は
受け取りません!』
俺「そっかぁ…」
次の日も同じ店に行き…
彼女『明後日には買える』
俺「売れちゃったりして?」
彼女『そんな訳無いよ!
あたしが買うんだから』
2日後…
彼女『……売れてた……』
…とても悲しそうだった。
俺「んじゃ、気晴らしに
飲みにでも行こうかぁ?
ちょっと待ってなぁ」
駅のコインロッカーへ
俺「これあげるよ。
初めて会ってから一年記念。」
当然そんなものこじつけ。
そして中身は
もちろんミュール…。
開けたのは
居酒屋に入ってから。
気丈な彼女の涙を見たのは
それが最初で最後。
……もちろん怒りの涙ですよ。
でも…一通り怒ったあとに
くちゃくちゃの笑顔で
『…ありがとう。』
って云ってくれた。
あの時の笑顔は忘れない。
…
…
…しかし…我ながらベタ過ぎる。
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