病院

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病院

病院の匂いはどぅも苦手だった。独特な鼻を挿す匂いを我慢しながら、駆け足程では無いが足早に歩いて母の待つ病室へと向かった… 病室に付くと母の名札を見つけて改めて入院を実感する 病室を覗くと、窓際の風当たりが良い処に母は寝ていた。 「お母さん…」 小さいながらもハッキリした口調で呼ぶと、母はユックリと起き上がり私を見た。 「朝いなくてビックリしたでしょ? ゴメンね…」 母はユックリした口調で私に謝った。 「僕は大丈夫だよ それより体大丈夫なの?」 「一か月は入院かな…その間はお父さんの言う事聞くのよ! うるさい私が居なくて楽しいかもよ」 母は青白い顔で私に笑い掛けたが、子供の私でも強がっている事は感じられた。
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