反抗期

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反抗期

母の入院から二年後、私は中学生になっていた。 中学生ともなると周りの環境は変わってくる。大人になったような錯覚により酒・タバコ等を覚え始める友人も多かった。 私は酒・タバコはやらなかったが反抗期だけは避けられず来た。 親の言う事やる事、全てがイライラしムカついた…それにより何回か母と、ぶつかり喧嘩する事も良くあった。母を泣かした事もある 今思えば何してるんだ俺はと気付くが、当時の私はガキだった。小さなプライドを振りかざしてワガママ言い放題のダメ息子 そんな私に正面からぶつかって来た母、その優しさに気付くのは未だ先の事で当時は本気で母を嫌っていた… 死んでくれないかと本気で思った事もある。 死んだ方が良いのは私なのに… いつも怒るのは母だった。不思議と父は怒ってこない、今にして思えば母が止めていたのだろう。父が本気で怒ったら拳が飛びヒドい目にあうのを知っているからだ。
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