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入院
季節が過ぎ、私は五年生になっていた。
母は、たまに遅く起きる程度で他は何一つ変わらない、いつもの生活だった…
いやっ!変化はあった母の月一回の通院と薬だ。
5・6種類の錠剤をオブラートに包み日に2回飲み、母から一枚オブラートを貰ってはオヤツみたいに食べていた
「お母さん後一枚ちょうだい」
「ダメっ!お母さんが薬飲めなくなっちゃうでしょ」
そんな、やり取りをしていると母は、いつも笑っていたので、私はその事が嬉しくて、食べたくなくてもワザと聞いていた。
この頃、母は元気に見えたので病気は良くなってきてると思っていた…何も知らない私だけは
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