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ああ、よりにもよって一番見られたくない物を、一番見られたくない人に見られてしまった・・・。
遠橋はその写真をまじまじと見ると、俺を見た。
「これ、自分が撮ったん?」
「は、はい・・・」
「ちょっともろてもええか?」
その風貌の男に頼まれて、断れるわけがない。
「は、はい、どうぞ!」
「おおきにな。ほな、わいはちょっと出かけてくるわ。はよこのアパートに慣れたらええな、三条君」
そう言って、俺が撮った心霊写真数枚を手に、遠橋は夜の町へ出かけて行った。
そして俺は、これから先のことも不可解な隣人のことも考えたくなくて、部屋に入ると服も着替えず眠りについたのだった。
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