1429人が本棚に入れています
本棚に追加
/55ページ
『ちょうどご飯できたよー』
…数年前までの、あの小さかった女の子はもういない。
彼女は成長して、俺との約束を果たすべく、毎日部屋にいる。
「ただいま。お母さんは?」
『んー?今日も仕事ー』
あの人はなぜ、年頃の女の子を俺に任せるのだろうか。今でも謎だ。
『はーい、今日の夕食はカキフライでーす!』
この子もこの子だ。なぜ、俺なんだろう。小さい頃から遊んでやっただけなのに、なぜここまでしてくれるんだろうか?
『……?、どうしたの?』
「え…?いや、なんでもないよ」
『………不思議?』
「え?」
『なんでここまでしてくれるのか、不思議に思ってるでしょ!』
図星!
『教えてあげる。何故かと言うとね…』
。
最初のコメントを投稿しよう!