消えた幼女

4/6

1429人が本棚に入れています
本棚に追加
/55ページ
『ちょうどご飯できたよー』 …数年前までの、あの小さかった女の子はもういない。 彼女は成長して、俺との約束を果たすべく、毎日部屋にいる。 「ただいま。お母さんは?」 『んー?今日も仕事ー』 あの人はなぜ、年頃の女の子を俺に任せるのだろうか。今でも謎だ。 『はーい、今日の夕食はカキフライでーす!』 この子もこの子だ。なぜ、俺なんだろう。小さい頃から遊んでやっただけなのに、なぜここまでしてくれるんだろうか? 『……?、どうしたの?』 「え…?いや、なんでもないよ」 『………不思議?』 「え?」 『なんでここまでしてくれるのか、不思議に思ってるでしょ!』 図星! 『教えてあげる。何故かと言うとね…』 。
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1429人が本棚に入れています
本棚に追加