姫とは

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唐突過ぎていきなり言われても言葉の理解ができない‥。 ぽかーんとする私を見て彼はニッコリ笑い耳元で囁いた。 「なんなら今から‥する?」 『‥‥‥』 その言葉に私もニッコリ笑い、平手で顔をはたいてやった。 パチンと大きな音がなる。 「いっ‥てぇ」 『ぶざけるのもいい加減にしろ!』 「お前‥約束が違うじゃねーか」 『あんたみたいな奴に約束もクソもあるか!もう知らない!』 怒り出した私はそう言い、車から飛び出す。もうとっくに学校に着いていたみたいだ。 写真で見た光景が目の前に広がる。 周りは同じく白い服を着た人ばかり。多分私と同じここの生徒だろう。 でもなんか、少し私とは違う服を皆来ている‥。 私が服に目を落とすと、後ろからついて来た彼が話し出す。 「なに服見てんの?」 ぎろっと見る私に「なにもしないって」と手を上げて言う。 『‥私が来てる服なんか違う』 「そりゃ、俺からのプレゼントだからね。この制服は高いよー」 『え‥!!!?』 高いと言う言葉に過剰反応してしまい、周りの人が一気に私を見る。 コソコソと話し声が聞こえ、なぜか悪口を言われてるんじゃないかと思い恥ずかしくなり下を向く。そんな私を見て彼は朝の顔でニコッと笑う。 「ひな様、制服がよくお似合いで。気に入って頂けましたか?」 『え‥「「え!?」」 私が驚くより先に周りの人が驚き声をあげ、一斉に頭を下げた。 『なっなに!!?』 その行動に驚きを隠せない私とは余所に、彼はゆっくり私の手をとり歩き出した。 「さっ、行きましょうか」 『えっあっ‥』 そのまま校舎の中へと連れられた。 .
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