4人の王子候補

2/4
前へ
/23ページ
次へ
「着いたよ!ココがひなチャンのクラスっ☆」 『‥ん?ゴールドクラス?』 連れられ来た大きな教室の前にかかる札には、ゴールドクラスと見事な字で書かれている。 恐る恐るドアを開けると眩しい光と見覚えのある顔。 「クスッお疲れ様、ひな」 『あ‥っ一條晃仁!!』 クスクスと笑う顔に朝の苛立ちを思い出す。 『なによ‥何がおかしいのよ!』 「べーつーにー♪」 『むぅぅ』 怒る私を見てか笑う彼を見てか、辺りから声がする。 「あっれー?晃とひなチャンはもう面識あるのー?」 「そうみたいだな‥」 「抜け駆け大好きですねー晃仁君は」 『??』 周りからの声に振り返ると3人のキラキラした人達がいた。 「ずーるーいー!」 『きゃ!//』 1人はギュッと私に抱き付くさっき知り合った准クン。 「こらこら、私の大事なレディを困らせないで下さいよ?」 もう1人は私に抱き付く准クンを放して部屋の花瓶から花を一輪、私に見せる。 「初めまして姫‥。私、須燈 省吾と申します。ショウゴの省の字は外務省の省です」 『‥?』 そう言い私に花を渡す彼は凄く大人っぽい人。 黒髪の長髪‥て程ではないけど、後ろで結んでいてスッと伸びた鼻筋や鋭い目付き等、端麗な雰囲気。 けど何故か近い‥。 「さっそく今晩ホ‥「はーい次は行こうねー☆」 話が終わらないうちに、准クンが私の向いている方向を変えた。 『‥!!』 目の前には短パツで髪を逆立て凄く怖そうな人がいて、驚いてしまった。 「宜しく‥辰己 龍二だ」 『初めまして、藤宮ひなです』 さっきの人とはまた違う雰囲気の彼に私はペコッお辞儀をした。 長袖を肩まで捲っていて、腕に刺青?‥が見える。黒い肌に彫りの深い顔。 「‥さて、これで全員だな」 .
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加