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「着いたよ!ココがひなチャンのクラスっ☆」
『‥ん?ゴールドクラス?』
連れられ来た大きな教室の前にかかる札には、ゴールドクラスと見事な字で書かれている。
恐る恐るドアを開けると眩しい光と見覚えのある顔。
「クスッお疲れ様、ひな」
『あ‥っ一條晃仁!!』
クスクスと笑う顔に朝の苛立ちを思い出す。
『なによ‥何がおかしいのよ!』
「べーつーにー♪」
『むぅぅ』
怒る私を見てか笑う彼を見てか、辺りから声がする。
「あっれー?晃とひなチャンはもう面識あるのー?」
「そうみたいだな‥」
「抜け駆け大好きですねー晃仁君は」
『??』
周りからの声に振り返ると3人のキラキラした人達がいた。
「ずーるーいー!」
『きゃ!//』
1人はギュッと私に抱き付くさっき知り合った准クン。
「こらこら、私の大事なレディを困らせないで下さいよ?」
もう1人は私に抱き付く准クンを放して部屋の花瓶から花を一輪、私に見せる。
「初めまして姫‥。私、須燈 省吾と申します。ショウゴの省の字は外務省の省です」
『‥?』
そう言い私に花を渡す彼は凄く大人っぽい人。
黒髪の長髪‥て程ではないけど、後ろで結んでいてスッと伸びた鼻筋や鋭い目付き等、端麗な雰囲気。
けど何故か近い‥。
「さっそく今晩ホ‥「はーい次は行こうねー☆」
話が終わらないうちに、准クンが私の向いている方向を変えた。
『‥!!』
目の前には短パツで髪を逆立て凄く怖そうな人がいて、驚いてしまった。
「宜しく‥辰己 龍二だ」
『初めまして、藤宮ひなです』
さっきの人とはまた違う雰囲気の彼に私はペコッお辞儀をした。
長袖を肩まで捲っていて、腕に刺青?‥が見える。黒い肌に彫りの深い顔。
「‥さて、これで全員だな」
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