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『だっ!ダメです‥!//』
これにはさすがにびっくりして彼から離れようとしてしまう。
「‥どうして?」
『うっ‥//』
凄く悲しそうな表情をする彼に思わず心が揺らぐ。
どうしよう‥
でも大事にファーストキスを簡単に手放すわけにはいかない‥!
「ひな‥」
顔が段々と近付いてくる。その行動におもわず目を瞑ってしまい、今さらあけられない。
どうしよう‥どうしよう‥どうしよう‥!!!
「ふっ‥」
『ふ?』
「ふっあははは‥!ヤバいウケる!」
『?』
いつの間にか私から離れいる隣りの人は、さっきとは全然違う顔で笑っている。
「ごめんごめんっ!あはは‥つい、からかっちゃった☆」
そう話す彼。
声も顔もさっきとはまったく別人に見え、私はようやく彼がツクッテいた事に気付いた。
『うっ!なっ!えぇっ!?』
もう開いた口が塞がらない状態だ。
それと同時に彼に対する怒りが込み上げて来る。
『‥‥』
「あはは、はぁー。」
ようやく笑いが止まったのか、私の顔をジッと見て言った。
「‥ひな、学校行ったらこんなのばっかだぞ?」
『は!?』
なんで学校にいる人間がこんな冗談をするんだ!ありえない!
そう思いキッとにらみ付ける。
「‥やっぱり学院の事、詳しく知らないんだな」
『詳しくって‥?』
「姫・王子制度とか、そうそう姫争奪大会なんかもあったかな?」
『なにそれ‥』
「手紙読んだだろ?今年はひなが学院の姫だ」
「はぁ‥」
いまいち話が分らなく、もっと詳しく聞こうと彼に詰め寄る。
すると彼は、初めて見た時の顔でニコッと笑う。
「教えてあげてもいいけど、代りにキスしていいですか?」
『ふざけてんの!?』
「本気だし」
すぐ元の顔に戻る彼。
「キスしてくれないなら教えなーい」
『な!』
そう言い、プイッとあちらを向いてしまった。
案外顔に似合わず子供っぽい事をするんだなぁと思った事は内緒で、どうしたものか‥。
だけど最初から変だと思ったんだ。受けてもないのにトップだなんて‥。
意を決して少し高い彼の頬に軽くキスをする。
『はい!これでいいでしょ!』
「‥口にだって」
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