心、一人の少女

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「ここになります」 「へぇ、ここが杏里のお家かぁ」 琉李子さんと澪の二人を案内して無事に杏里さん宅へ到着することができた。 「そういえば少年と杏里は幼なじみだったらしいじゃないか、それならあそこまで仲のいい理由が分かるよ」 何かを思い出しながら言う琉李子さん。 「それで、少年は杏里をどう思ってるんだ?」 「いっ、俺っすか?」 いきなり何を聞いてくるかと思えば……… 「ちっちゃい頃からかなりお世話になって、時には一緒に遊んでくれて、俺の大事なお姉さんです」 杏里さんには言葉じゃ言い表せれない恩がたくさんあるからな。 「もし、杏里が少年のことを好きだったらどうする?」 「好き………そりゃ一緒にいたから杏里さんも」 「違う、少年もD級のニブチンだな」 D級って……… 「ペットの勝手な行動は許さない、私に従えばいい」 誰かこの女の子を止めてください。 すると家のドアが開いた。
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