心、一人の少女

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あの後澪が突然涙を溢し始めた。 思いがけないことであたふたしていると琉李子さんは笑い出した。 「カレーで泣くのは毎度お馴染だな、家でしっかり食べなよ」 「ここのカレー、美味しかったんだもん………」 ふぅん、俺のご主人様はカレーに弱い、と。 今度からカレーを人質に取るという作戦もありかもしれないな。 澪を必死になだめてみた俺だけど逆に蹴られていつもに戻った。 やっぱかわいくねぇ。 杏里さんと琉李子さんは相変わらず大人の話で盛り上がっている。いや、大人の話かは定かではないけれど。 二人して何かを飲みながら。 うーん、何を飲んでるかよく分からないや。 楽しい時間はあっという間に過ぎていき、辺りは完全に闇に染まった。
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