心、一人の少女

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ヤバイヤバイヤバイ、たとえ杏里さんとはいえこんなハレンチな行為を……… 「酒臭っ!」 「らに言ってるの裕くぅん、僕は臭くらんからいよぉ」 独特の酒の臭い。かなりキツイものを飲んだのだと予想される。 しかしいつ飲んだんだ? 俺は澪とカレー対決に夢中だった。 ちらっと見た時琉李子さんと一緒に飲んでいたアレ……… もしかして酒だったのか。ということは飲ませたのは琉李子さん? 「えへへぇ、もったいふらにゃいれよ裕くん。ちゅうしようよちゅう」 口をとんがらせて俺に迫ってくる。ちょっとでも力を抜いたら杏里さんの思うがままだ。 あーもうっ、臭いっ! 幸い杏里さんは力が弱いため、なんとか首に回されていた腕をほどいて逃げ出した。
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