花火、思い出の場所

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時はまったりと過ぎていった。 考査が一番の壁であったけどなんとか乗り切ることができた。 もちろん赤点の数はクラスでトップ。決して自慢できることではないけど自分の頭の悪さにはガッカリしてしまった。 俺って進級できるんだろうか。 さて現在終業式。長い長い校長の話を聞かされているところだ。 せめて座らせてくれればいいのに。これだから生徒達は校長を嫌うんだよ。 そしてこの暑さ。ただでさえ外は暑いというのに体育館内に密集している。 汗が止まらない、もう嫌だ。 はたして校長の話を最後まで聞く奴はいるのだろうか? 正直そんなことはどうでもいい。俺は一組のため真ん中辺りに位置している。 端っこだったらまだ風が吹き込んでくるというのに。 俺はこの地獄の時間を堪えるしかなかった。
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