花火、思い出の場所

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帰宅してからすぐに母さんに叱られた。もちろん成績について。 まだ母さんには言ってないはずなのに俺の成績が分かるとはどんな能力を持っているんだよ。 たっぷり正座させられて足が痺れた後に紫音との約束について話した。 「母さん、今晩紫音と花火する約束があるんですけど行ってもいいですか?」 「母さんがいつダメって言った? 行ってきなさい」 母さんは女の子の話になると途端に優しくなる。どっちが本性なんだか。 「それにしても裕大、あんた辛そうな顔してるけど何かあった?」 足が痺れたんだよ、あなたのせいでな! 怪しく微笑む母さんに逆らえるはずもなく俺は適当に答えておいた。 絶対敵に回したくない人ナンバーワンだ。 約束時間の八時まで何かしておくか。
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