花火、思い出の場所

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杏里さんの暴走は止まらない。なぜ花火でここまで変わってしまうのか不思議でたまらない。 紫音と沙里さんは遠く離れた場所で平和に花火を楽しんでいる。ああ、俺もそっちサイドに……… 「ロケット三連発、発射!」 「うおっ!」 なんとかしてかわすのが精一杯。こちらは花火なんて楽しめやしない。 「むー、次はこれだぁ」 杏里さんが何かを投げつけてきた。地面を何かが這う。 通称ネズミ花火。変な音を立てながら地面を這い続ける奇妙な花火だ。 これを一気に数個も投げてきてもらったらさすがに厄介。動きが読めない。 まぁネズミ花火自体にはダメージを受ける心配がないから大丈夫だ。 「まだまだ………ってあれれ?」 杏里さんの攻撃が終了した。俺は様子を見に行くことにした。
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