花火、思い出の場所

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俺の過去はひどいものだったな。思い返すだけでも恥ずかしい。 「あの頃の紫音は俺に対してひどかったですからね、結構丸くなりましたよね」 「まぁね、僕も手に追えないくらいだったから」 まぁ紫音が変わってくれて良かった良かった。 いつの間にか杏里さんがハイテンションモードから元に戻ってる。 「裕君、花火落ちちゃったね」 「あっ、そうですね」 強く光っていた線香花火は明かりを失っていた。 「でも本当に裕君の笑顔は変わらないね。僕は裕君のその笑顔が大好きだよ」 俺も杏里さんの笑顔は大好きだけどな。恥ずかしくて言えやしないや。 「裕ちゃーん、お姉ちゃーん、終わるよぉ」 「終わりみたいだね、行こう裕君」 「あ、はい」 慌ただしい花火も終わった。杏里さんのためにこれからも笑顔でいていようと思う。
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