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海に行くっつってもそこまでの準備はしないでいいだろう。
タオルとか着替えとか。うん、準備完了。
「お待たせしました」
「遅ーい、裕君だから許してあげるけどね」
あまり遅くはなかったのですが。気にしないでおきましょう。
海までは歩いて数十分というところか。炎天下の元だから熱中症にならないくらいに気を付けよう。
「………杏里さんセコイっすよ」
「どうしたの裕君?」
俺は頭に直接太陽光線が降り注いでいる。
しかし杏里さんは麦わら帽子という最大の防御アイテムを装備している。
「その、麦わら帽子が」
「準備不足は後悔することになるんだよ。僕もたまたまあったのを見付けたんだけどね」
くっ、こんなことなら普通の帽子でもかぶるべきだったぜ。
そして無事に海水浴場に辿り着くことができた。
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