夏休み、海で一緒に

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泳ぐとはいえ特別な海パンなど用意していない。 俺は体操服で泳ぐ予定だったからだ。上半身裸というのが男とは限らないんだぜ。 てっとり早く体操服に着替えて外に出た。杏里さんはまだ中のようだ。 「杏里さーん、あとどれくらいですかー?」 「もうちょっとかかりそう、先に行ってていいよー」 返事が帰ってきた。杏里さんが言うなら行っておこう。 でもよく考えれば杏里さんの水着姿を拝めるわけだよな。 ……… 雑念は払え俺。俺はそんなにエッチな人間じゃなかったはずだ。 家に置いてあったパラソルを持って砂浜の空き場所を探した。 手前にはたくさんパラソルが。これは奥の方になりそうだ。 俺が歩いていると後ろから小動物のパンチのような衝撃を受けた。 とっさに後ろを振り向くと、 「よっ、下僕」 マジかよ。
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