21717人が本棚に入れています
本棚に追加
泳ぐとはいえ特別な海パンなど用意していない。
俺は体操服で泳ぐ予定だったからだ。上半身裸というのが男とは限らないんだぜ。
てっとり早く体操服に着替えて外に出た。杏里さんはまだ中のようだ。
「杏里さーん、あとどれくらいですかー?」
「もうちょっとかかりそう、先に行ってていいよー」
返事が帰ってきた。杏里さんが言うなら行っておこう。
でもよく考えれば杏里さんの水着姿を拝めるわけだよな。
………
雑念は払え俺。俺はそんなにエッチな人間じゃなかったはずだ。
家に置いてあったパラソルを持って砂浜の空き場所を探した。
手前にはたくさんパラソルが。これは奥の方になりそうだ。
俺が歩いていると後ろから小動物のパンチのような衝撃を受けた。
とっさに後ろを振り向くと、
「よっ、下僕」
マジかよ。
最初のコメントを投稿しよう!