夏休み、海で一緒に

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「それはまた、頭打ったか?」 「う、うるさい! 私はただかき氷が食べたいだけなんだ!」 顔を真っ赤にして睨まれても。どうしていいか分からん。 「ということは?」 「ジャンケンだ」 食べたいなら自分で行けよ。賭事が好きだなこいつ。 「裕君、どうしたの?」 振り向くと杏里さん。とても白くて美しい肌が近くにっ! 「澪がかき氷を食べたいらしいです」 「杏里お姉さま、かき氷を一緒に食べましょう」 なんだ、そのうるうるな瞳は? 「食べたいって言えば食べたいかな?」 「決まった、私と杏里お姉さまの連合チーム。お前が負けたら杏里お姉さまの分も持って来いよ」 これは………きっと何かを企んでいそうな予感。 杏里さんを味方に入れる時点でおかしいだろ。 「上等だよこのヤロー」 「それじゃ始めるぞ。お前チョキ出せよ」 心理作戦か?
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