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「それはまた、頭打ったか?」
「う、うるさい! 私はただかき氷が食べたいだけなんだ!」
顔を真っ赤にして睨まれても。どうしていいか分からん。
「ということは?」
「ジャンケンだ」
食べたいなら自分で行けよ。賭事が好きだなこいつ。
「裕君、どうしたの?」
振り向くと杏里さん。とても白くて美しい肌が近くにっ!
「澪がかき氷を食べたいらしいです」
「杏里お姉さま、かき氷を一緒に食べましょう」
なんだ、そのうるうるな瞳は?
「食べたいって言えば食べたいかな?」
「決まった、私と杏里お姉さまの連合チーム。お前が負けたら杏里お姉さまの分も持って来いよ」
これは………きっと何かを企んでいそうな予感。
杏里さんを味方に入れる時点でおかしいだろ。
「上等だよこのヤロー」
「それじゃ始めるぞ。お前チョキ出せよ」
心理作戦か?
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