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布団はきっちりと整理整頓、そして綺麗になって部屋に存在していた。
「俺敷布団とその他を持っていきますんで杏里さんは枕でもお願いします」
「ちぇっ、枕かぁ」
口をとんがらせてしぶしぶ枕を持つ。そんなに布団が持ちたかったのか?
「あと、この階段降りる時は踏み外しやすいんで気を付けてくださいね」
「うん、分かったよ」
俺は布団を持ってるため前が見えない。しかし長年の勘で楽に降りることが出来る。
俺は階段を降りきった。あとはこれを部屋に運ぶだけ。
「あっ!」
後ろを向くと杏里さんが落ちてきた。やはりこの階段はリフォームするべきだと思っている。
俺の体はとっさに動いた。気付けば杏里さんを抱いている状態となった。
「杏里さん………」
「裕君………」
顔が近いって。
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