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穏やかな入浴を終えた俺は優越感に浸りながら歩いていた。
風呂上がりはやはりコーヒー牛乳でしょ? ということで体が勝手に動いてるわけだ。
たどり着いた場所は冷蔵庫の前。これを開ければきっと夢のような光景が広がっているはず。
大きな期待を胸に冷蔵庫を開けた。
俺が見たのは夢のような光景でなく、特に目立ったものがない、冷蔵庫という名のただの箱だった。
「チッ、すっからかん」
思わず呟いていた。何もないことくらい分かっていた。でも少しくらい夢を見させてくれよ。
当然コーヒー牛乳も無かったわけで、しょんぼりしながら階段を上がった。
「裕君おかえりぃ」
「ぶはっ!」
暖まったはずの体の温度がさらに上昇した。
なぜなら杏里さんがこちらに真っ白な足を向けて俺のベッドに横たわっていたからだ。
ただでさえ内股気味の体制で色気が出ているにもかかわらず太股の向こう………
見てしまったのだ、下着を。
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