訪問、琉李子さん家

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杏里さんの好意を無駄にするわけにもいかないのでしぶしぶ昼飯を食べた。 相変わらずの野菜の不味さが口いっぱいに広がる。勘弁してほしい。 奇跡的な生還を経て、俺は今、ベッドの上でうなだれている。 「裕君、眠くなったの?」 「違い、ますけど」 やはり野菜嫌いということを説明しておくべきだろうか。 「さぁ、準備しましょう!」 杏里さんはおもむろに服を脱ぎ始めた。 「ちょいちょい、ストーップ!」 「邪魔しないでよぉ」 脱ぎ終わる一歩手前で服を掴み、元の状態に戻した。 「一応俺も男なんです、ここで着替えると言うのなら一旦部屋から出ますよ」 「その必要はないよ、大した下着着てないから」 「あー用事思い出したー。ちょっと下に降りますねー」 これ以上ない棒読みで嘘を言い部屋から脱出した。 恥じらいがないのか、あの人は?
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