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いつもは私がリョウ君に会いに行って一緒に遊ぶ。しかし今回は私の家に直接来る。
そわそわしながら待っているとしばらくしてインターホンが鳴った。
『はいはーい』
お母さんが玄関に向かうが私はいち早く到着していた。
様々な期待を胸に私はドアを開けた。
『リョウ君!』
『こんにちは。琉李子ちゃん』
私は感激のあまりリョウ君の手をぶんぶんと振り回した。なんと思われていようとおかまいなしだ。
リョウ君は背が高い。中学に入り立てというのに百六十は軽く越えていた。顔も綺麗に整っていてまさに美少年。
いつも見せる笑顔が私のテンションをさらに高めた。そして一番は優しさ。
何事にも優しく対応してくれる。遊ぶ時は一緒に遊んで、泣いてしまった時は側にいて慰めてくれて。
私にとって最高の従兄だった。
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