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今回は夏休みに来てくれた。この時期に来てくれるのは二回目。
夏休みに来てくれるのはとても嬉しい。毎日のように楽しくリョウ君と遊ぶことが出来る。
『ん?』
リョウ君が不思議そうに私を見た。私というより小動物のように縮こまって私の後ろでリョウ君をジッと見る澪子だった。
『澪子、リョウ君に挨拶しなきゃ』
『……』
なおも見る。私の言葉に反応しない。警戒してるのだろうか。
『ははっ、いいよ琉李子ちゃん。澪子ちゃんだったよね? 時間がかかっても仲良くするつもりだから』
『それでもっ』
『琉李子ちゃんは気にしないで。よろしくね、澪子ちゃん』
『……』
リョウ君はしゃがみこんで澪子と顔を合わせた。澪子の表情は相変わらず不機嫌だ。
普段はお婆ちゃんの家にいるため私がリョウ君に会いに行く。よって私の家に来るのは今回が初めて。
澪子とリョウ君は初対面だった。
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