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「ゆゆ、裕ちゃんなの?」
震える声を発しながら俺をマジマジと見る。普通の人間なら当たり前の対応。
しかし母さんのすでに分かってましたよ的な対応。奴はエスパーか?
「やっぱり隠し事は良くないね。すぐに明かされちゃう」
杏里さんも参っているようだ。少しばかり微笑んでいるのは敢えてスルーしておこう。
俺は一歩前へ出た。
「紫音、俺は城石裕大だ。わけあって小さくなってしまったが俺は俺だ」
こんなに声が高くても全然説得力が無いんだが。かっこ悪いな、俺。
「コラ、紫音お姉ちゃんの前で強い口調はめっでしょ?」
杏里さんに軽くドツかれた。あなた楽しんでません?
「かっ、か……」
紫音が一歩ずつ俺に歩み寄ってくる。嫌な予感がするのはなんだ?
「かわいいっ!」
あぁん、やっぱりー!
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