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すぐさま俺は紫音に抱かれた。くっ、こいつもいい匂いしてんじゃねぇか。
「ホントだ、裕ちゃんだ。昔の裕ちゃんだ」
紫音は俺しか見えてないようで。こちらとしては断然迷惑ではあるが利点もそこそこあるってもんだ。
しかし杏里さんに比べ、胸元が寂しいのが少し残念か。
「お姉ちゃん、これってホントに裕ちゃんだよね?」
「ホントにホント。ちょっとあってね」
「理由なんてどうでもいいの。こう見ると裕ちゃんってかわいいんだなぁ」
これって言うな、このヤロー。俺は物じゃないと何度言えば。この子ならまだ許してやってもいいけどな。
「でもこれは希少価値だね。またちっちゃい裕ちゃんを拝めるなんて」
「拝むな。拝むなら神様にしとけ」
「きゃー、その高い声もいいよっ!」
ダメだこいつ。なんとかしないと……
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