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「少年、違ったチビ助、オレンジジュースとお菓子だ。ありがたくいただけ」
「はは、どうも」
体が小さくなってから地獄のような日々を一週間余り過ごした。俺は心身共にボロボロ。
いくら経っても一向に復活の兆しが見えず涙を堪えている最中、一本の電話が我が家にかかってきた。
その主というのが今現在目の前にいる琉李子さん。
「チビ助、美味いか? お菓子ならまだたくさんあるぞ」
俺の体が小さくなった原因、元凶は琉李子さんに有り。
「それじゃもっと貰います……じゃなあぁぁぁい!」
「違うのか? オレンジジュースはもう無いけど」
「俺は菓子を食いに来ただけじゃないです。琉李子さんも何か用事があるんですよね?」
琉李子さんは用も無しに俺を呼ぶ人ではない。澪なら有り得るかもしれんが。
そういうわけで俺は背と同じくらいの高さの椅子に腰掛けている。
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