願い、おにいちゃん

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今日の澪は白のワンピースに青色のミニスカート。若干生暖かい風が澪の青く染まった髪をなびかせる。 こいつを見ているだけで涼しい気分になる。俺は見上げながらそう思った。 この時俺は気付いた。少しでも体制を低くすれば見えてしまうわけだ。真っ白なフトモモに興味をそそられる。 いかん、鼻血が…… 「どうした、顔赤いぞ?」 「な、なんでもないんだぜ」 危ない危ない、もしバレたら病院送りじゃ済まされないな。 「まさかいやらしいことでも考えていたんじゃないだろうな?」 「ない、絶対ない。澪のミニスカがエロチックだなんてちっとも思ってないんだからねっ」 「へぇ……」 澪の周りに禍々しく、そして邪悪なオーラが発生する。 マズイ、口が滑った。 「不可抗力だ、別に意識したわけではないんだよ」 「ここ、このヤロー!」 顔を真っ赤に染めた澪は持っていたポシェットを俺の頭に振り下ろした。
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