願い、おにいちゃん

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そしてやってきたのはファミレス。いつまでもどよん気分は俺には似合わない。 「何食べよっかなー?」 澪は嬉しそうにメニューを見つめる。こいつが楽しそうならそれでいいか。 さてと。ファミレスで定番といえばやっぱりハンバーグ定食。 普段肉類が大好きな俺は遠慮というものを知らずに容赦なくハンバーグを食い荒らす。昔はよく母さんに迷惑をかけたな。 触れていなかったが今日は土曜日。日替わりメニューがあり本日は生姜焼き定食。ふむふむ。 ハンバーグ、生姜焼き……どちらも捨てがたい。どっちも頼んじゃおっかな? 「お前はもちろんお子様ランチだよな?」 澪がニヤニヤとして俺に語りかける。 「失礼だな。俺はハンバーグ定食か生姜焼き定食で迷ってるんだよ」 「ちっこいのはお子様を食べれば問題解決するんだよ」 何の問題解決だよ。 「あっ、すみません。お子様ランチをひとつ」 アッー!
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