21717人が本棚に入れています
本棚に追加
/526ページ
この状況、俺は一体どうすればいいのだろうか。俺が平常を保つのもこれまでか?
「んもー! 裕君って大胆なんだからぁ」
「いひゃっ!」
その至近距離で、杏里さんは俺の頬を引っ張り始めた。
「うふふ、エッチな裕君にはこうしてあげるんだから」
「おへがはひひはんへふかー!?」
引っ張る。なおも引っ張る。俺の頬はおもちじゃないんですぜ。
というか俺、何もしてなくね? 杏里さんの勘違いなんじゃないかな?。
今はそれより杏里さんの手を退ける方が先なのだが、
「ほれほれ」
「むっ、ぐー!」
力の加減によって変化する俺の頬。面白いくらいに遊ばれている。
手を離そうにも離せない。決して杏里さんの力が強いわけではないのだが。
まぁ笑顔で楽しそうなんで別に悪く思いはしてない。しかし痛い痛い。
こうして遊ばれること数分が経過した。
最初のコメントを投稿しよう!