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「城石裕大の姉ちゃんさん、オイラ女です」
「うん、分かってるよ」
「城石裕大によると、男か女かどちらかと言えば女らしいです」
「はにゃ?」
さすがに杏里さんも首を傾ける。朔真の顔はいたって真剣。
もう、お前黙ってろよ。
「朔真の奴、少年が小さくなったこと知ってたみたいだな」
唐突に琉李子さんが俺の隣にやってきた。
「違います。一応俺から言ったんですよ」
「いいのか? そんな簡単に明かしちゃって」
「いいんです。だって朔真、バカですから」
「……その通りだな」
別に朔真に明かしたところで事態が広がることもないと思った結果だ。別に問題などない。
「女らしくないかもしれませんが女です」
「うにゅー?」
ここまで来ると杏里さんも困り果ててきたみたいだ。
「朔真」
「なんだ、城石ゆ――」
目潰し。
「目っ、目痛あぁぁぁ!」
一生そうしてろ。
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