七人ミサキ

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   『なんか邪魔しちゃってごめんね』   遠くの山々に太陽が落ちかけ、申し訳なさそうなクラの横顔を照らしていた   『ううん、気にしないで』 夢が微笑む顔も赤く染まり、潤みがちな黒目が輝いた   『そうだぜ、クラ。今日は俺ん家に寄るのは決まってたじゃねぇか』 『や、でも、せっかくの登下校のお邪魔しちゃってるからさ』 『うふふ。三人で歩くのもいいよね』    しきりに恐縮するクラに、夢は微笑んだ    『まったくできた彼女で羨ましいね』 『やだ…』 夢が、頬を染めた   『まぁねー……あれ?あそこにいるの木場じゃね?』    アキオは、クラの言葉を気にも止めないように、川岸を指さした   
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