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『木場、お前、用田になんかしたの?』
アキオは頭の隅に引っ掛かりを抱えながらも、優しく問いかけた
『何もしてないわよ!いきなり、机に花があって、幽霊扱い!昨日までは田所君がいじめられてたのに今日からいきなり私!』
『でも何かあったから、用田が木場にするようになったんじゃねぇの?』
アキオのゆっくりした問いかけに、木場郁子は目を吊り上げて反論した
『私は何も悪くないっ!静香が…静香が…』
『矢部がどうしたって?』
『静香が田所を気持ち悪がってハブにしてたのに…なんで私に?私、言われた通りしてただけなのに!』
木場郁子は段々にヒステリックになり、矢部静香や用田をなじりだした
それをアキオは根気強く聞いていた
木場郁子の思考は
『私は悪くないのに、何故私ばっかりが』
に、一貫していた
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