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『何故、私が!何も悪くないはずなのに!…なによっ…』
木場郁子は、街灯がポツリポツリと並ぶ住宅街を重い足取りで歩いていた
燃える火の玉が堕ちて生まれた蒼い闇は
点在する街灯では、ぬぐいきれていなかった
『…学校…行きたくない…こんな…こんな…なんで私が…友達なんて…友達なんて…』
そこかしこにうずくまる闇に吸い込まれていく、呪咀のような呟きは
あたりの闇を、より一層濃くしていった
『七人みさきは順繰りよのぉ』
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