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『おっはよー!』
『いてっ!…アキオ、お前朝からテンション高すぎだし』
『クラは、朝からテンション低すぎだし』
アキオと呼ばれた青年は、挨拶と共に叩いたクラの肩を優しく撫でながら笑った
『……お前の笑顔は得だな…』
『なになに?何つった?』
アキオはクラの呟きを聞き返した
『何でもねぇよ!あれ?夢ちゃんは?』
『一緒に来たよ』
アキオが親指を立て、後ろを示すと、
セーラー服が似合う丸顔の女子が、友人の女子とにこやかに話ながら歩いていた
『まったく、羨ましいね。校内一の彼女と今日も一緒に登校だ』
『妬いてんの?俺の一番はお前だよ』
アキオは、わざとらしくクラの両頬を両手で挟みながら言った
『……きんもーっ!』
一瞬、間を置いた後、二人は同時に叫び、爆笑した
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