七人ミサキ

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  『おっはよー!』 『いてっ!…アキオ、お前朝からテンション高すぎだし』   『クラは、朝からテンション低すぎだし』   アキオと呼ばれた青年は、挨拶と共に叩いたクラの肩を優しく撫でながら笑った    『……お前の笑顔は得だな…』 『なになに?何つった?』    アキオはクラの呟きを聞き返した    『何でもねぇよ!あれ?夢ちゃんは?』 『一緒に来たよ』   アキオが親指を立て、後ろを示すと、 セーラー服が似合う丸顔の女子が、友人の女子とにこやかに話ながら歩いていた   『まったく、羨ましいね。校内一の彼女と今日も一緒に登校だ』   『妬いてんの?俺の一番はお前だよ』 アキオは、わざとらしくクラの両頬を両手で挟みながら言った   『……きんもーっ!』    一瞬、間を置いた後、二人は同時に叫び、爆笑した   
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