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「確かに店にある本は私の趣味で揃えた。品揃えも少ない。だけどここにある本はどれも素晴らしい本だ。お客様にもきっと喜んでもらえると私は信じている。」
ミチオはマサルをきっと見据えて言った。
マサルはミチオの勢いにちょっと戸惑ったようだ。ミチオの視線から逃げるように店の出口へ向かっていく。そして……
「ミッチー…甘いぜ。本屋はそんな甘い考えでやってけないんだよ。」
捨てゼリフを吐く事を忘れずに店から出ていった。
嵐が去った……。ミチオは店内に流れていた嫌な空気が晴れていくのを感じた。
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