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悪友の突然の登場でしばらくミチオの思考は過去に舞い戻った。
小学生の時、近所の本屋へ毎日通った日々。自分の小遣いで初めて買った本。マサルとの出会い。そして―…
カランカラン。
新たな客の来訪でミチオの意識は現在に引き戻された。
「いらっしゃい。ゆっくり見ていって下さいね。」
ミチオがそう声をかけると、中年の男性は軽く頭を下げ店内の見学を始めた。
マサルが言ったように本屋はそんなに甘くないだろう。しかし、今のミチオにはこれからの本屋生活が楽しいものになるとしか想像出来ないのであった。
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